from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

セレクトセール、気になる彼の初年度産駒の評価は!?

日本最大のセリ市『JRHAセレクトセール2023』が7/11㈪、7/12㈫の2日間に渡って開催されました。年々注目度が増しているこのセール、今年の総落札額はなんと281億4,500万円にも上りました。これは従来記録を約24億円も上回る、史上最高額。この驚異的な結果は一般紙でも取り上げられたほどで、注目度の高さは競馬界にとどまらない一大イベントになりつつあります。

個人的には翌年、翌々年のPOG指名に向けて気になる馬をチェックする機会としていたんですが、特に今年は例年以上に気になる馬が1頭いました。それは7/12㈫当歳セッションに登場した

 

アイムユアーズⅡの2023』

 

です。

 

母父のInvincible SpiritGreen DesertDanzigNorthern Dancerに遡る血統で、ノーザンダンサー系の中でもスピード色の強いイメージがあります。日本で走った直仔のほとんどが短距離専門でしたからねぇ。代を経るに連れて適性の幅が広がって、新たな枝葉が出てきたりするものなんですが、このGreen Desert』→『Invincible Spiritの父系は、最大特徴であるスピードを一途に伝える、ある意味職人気質なところがあるのかもしれませんね。ただ、母系に入るとその特徴がちょっと和らぐ傾向もありそうです。

母母の『Rebelline』は愛GⅠ勝ち馬で芝中距離を主戦場とした馬。血統表にはRainbow Quest『タップオンウッド』といった名前もあって、なんだか懐かしい感じがします。ひとことで言えば『重厚感たっぷり』。直仔世代では軽い馬場でスピード優先の日本競馬に合わなかった印象ですが、代を重ねていく中でスパイス的な役割を果たしてくれるかもしれませんね。

 

そんな血統背景を持つアイムユアーズⅡ。2番仔のアドマイヤイルが今年2月に初勝利を挙げ、重賞の毎日杯にも挑戦しました。これからが楽しみなお母さんです。

で、最大のポイント。それは2023年産の父がインディチャンプってことなんです!!もうこれだけで激アツですね。しかも今回のセレクトセールでは唯一のインディチャンプ産駒ですから、出資者として注目しないわけにはいきません。上場ラインナップにその名前を見つけた時から、ずっと楽しみにしていました。はたしてどんな評価を受けたのでしょうか!?

 

 

アイムユアーズⅡの2023

牝 2月22日生 鹿毛

ノーザンファーム

上場番号315

落札額 4,000万円

落札者 山本又一郎氏

 

1,800円からスタートして、そこから少しずつ競り上がっていって4,000万円での落札となりました。この価格は243頭中112番目タイで真ん中よりちょっと上くらい。もちろん落札価格がそのまま競走能力とはならないんですが、まずまずの評価を受けられてよかったです。主取りだったら嫌だなって思ってたし、ちょっとホッとしました。セリの間、落ち着いた感じでいられたのも好印象。気性の激しかったお父さんですが、産駒はちょっと違うのかも。

落札された山本又一郎さんはワールドコネクター(4歳2勝クラス)やトータルリコール(4歳1勝クラス)などを所有しています。緑と白の勝負服がかっこいいです(シンボリの勝負服を思い出しました)。いい馬主さんにめぐり逢えたのかな。2年後のデビューが今から楽しみです♪