POG2022~23シーズンの気になる馬たちの紹介も、残すは新種牡馬編のみとなりました。
数多くいるディープインパクトの後継候補の中でも、有力視されている2頭の産駒が今年デビューします。新種牡馬編1回目はそのうちの1頭、サトノダイヤモンドの産駒を見ていきたいと思います。
【サトノダイヤモンド産駒】
里見オーナーに初のGⅠタイトルをもたらしたサトノダイヤモンド。額の綺麗な星(馬名の由来にもなりました)に、破綻のない整った馬体は、サラブレッドの理想形とも言われました。菊花賞、有馬記念とGⅠを連勝した時には、いったいどこまで強くなるんだろうって思ったなぁ。なので古馬になってからの不振は本当に残念で…。海外遠征をきっかけにリズムを崩してしまったのか、単に早熟なだけだったのか。今もって謎ですね。ディープインパクトの後継者として、父を超える活躍馬の誕生を期待しています。
厳選1頭目 コンヴィクションⅡの2020
・母/コンヴィクションⅡ
・母の父/City Banker
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/1月28日
母は亜GⅠ勝ち馬でその3番仔。長兄は3勝クラス、長姉も初勝利間近と、繁殖としてもまずまずの成績を残していて、そろそろ大物を…の期待感もあります。4代母Gevarからの分岐にはディアデラノビア一族がいて、父も母系はアルゼンチン血脈と南米色が強い構成になっています。2020年当歳セール時から好バランスだった馬が、そのまま成長して2歳を迎えた感じです。近年POG期間は不振の池江泰寿厩舎。反撃の一矢となるか注目です。
厳選2頭目 トーセンダリア
・母/レインボーダリア
・母の父/ブライアンズタイム
・生産/安平 追分ファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/2月9日
・所属/?
GⅠエリザベス女王杯勝ちの母の6番仔です。上の5頭は全て未勝利と苦戦していますが、兄姉に比べてインブリードが薄めになるので、そのあたりがどう出るか。母父ブライアンズタイム、母母父ノーザンテーストとちょっと懐かしさ漂う母系に、新種牡馬の父の組み合わせは、なんだか新鮮に感じますね。父と違って星のない鹿毛一色の馬体はコンパクトにまとまっていて、セール時の落ち着きぶりから気性面も問題なさそう。
3頭目リベンジ枠 サトノグランツ
・母/チェリーコレクト
・母の父/Oratorio
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/4月3日
母はGⅡ伊オークス、GⅢ1000ギニー勝ち。繁殖としてもダノンベルーガ、ダイアナブライト、ワーケアと重賞戦線で活躍する仔を次々と輩出しています。実は昨年も産駒のエリカコレクト(netkeiba POG)を指名していて、1勝を挙げるにとどまりました。指名したら2年連続、リベンジ指名ですね(笑)。500kg近い馬体はスラッとしていて重苦しさがなく、歩様の柔らかさも好印象。里見オーナーの期待馬で、王道クラシック路線を狙っています。