【ルーラーシップ産駒】
ノーザンテーストにトニービン、そしてキングカメハメハ。日本を代表する主流血脈を受け継ぎながら、サンデーサイレンス系との配合がOKなのがルーラーシップです。その魅力で毎年の種付け頭数は確保されていて、コンスタントに活躍馬を送り出しています。ただGⅠ勝ち馬となるとキセキ、メールドグラースの2頭だけなんですよね。これはちょっと意外でした。種牡馬として円熟期に入ってきましたし、そろそろ超大物の誕生を期待したいところです。
厳選1頭目 ラパンラピッド
・母/クードラパン
・母の父/ダイワメジャー
・生産/白老 社台C白老ファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/2月4日
・所属/美浦 武井亮厩舎
出資馬その2です(笑)。母は軽快なスピードを武器に3勝を挙げ、GⅢフェアリーSで4着にもなっています。早期から活躍する一方、デビュー時460kg台だった馬体重が最終的に500kgを超えたように、成長力も兼ね備えていました。その初仔が本馬です。POG的な注目度はけして高くありませんが、育成段階から一貫して高く評価されてきましたし、隠し球的な楽しみがあります。ちなみにハーツクライ編で紹介したもう1頭の出資馬ソワドリヨンは叔母になります。
厳選2頭目 フリームファクシ
・母/ライツェント
・母の父/スペシャルウィーク
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/青鹿毛、生/4月7日
半姉に日英GⅠ勝ちのディアドラ、従兄にダービー馬ロジユニヴァースがいます。祖母のソニンクから発展したファミリーで、勢いを感じます。21年のセレクトセールで1億4千万で落札されています。力強い四肢とバランスの取れた馬体で、納得の億越えでした。ただ、競りの期間中ずっとうるさくしてたので、気性面は少なからず心配かも。ゲート試験も合格済みなで、あとは成長を待ってのデビューとなりそうです。適性は1600~2000㍍と見ました。
【ハービンジャー産駒】
父内国産種牡馬全盛のなか来日し、これまで5頭のGⅠホースを輩出しているハービンジャー。輸入種牡馬のイメージを変え、評価を高めた功績は大きいと思います。ただ、牡馬でGⅠを制したブラストワンピース、ペルシアンナイト馬が種牡馬にはなれず、このままだと牝系でしか残る道がありません。サイヤーラインとして日本に根付いてほしいな。先輩を超える第3の牡馬は現れるでしょうか。
厳選1頭目 フラグランツァ
・母/アドマイヤアロマ
・母の父/ネオユニヴァース
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/1月29日
芝中距離で2勝を挙げた母の初仔です。近親に目立った活躍馬は見当たらず、血統的なバックボーンはやや乏しいですが、馬体を見ると走りそうなんですよねえ。完成度が高いから良く見えるのかな?ハービンジャー産駒特有のアンバランス感がなくて、そうだと言われなければ別な種牡馬の産駒だと思っちゃうかも。1月生まれで3月には入厩していたように仕上がりが早そうなのも『◎』です。2歳戦から息の長い活躍が期待できそう。
厳選2頭目 オツウの2020
・母/オツウ
・母の父/ハーツクライ
・生産/浦河 辻牧場
・所属/?
好きな馬ベスト5を挙げたら確実にランクインするトウカイテイオー。その希少な血を受け継ぐのが本馬の母オツウです。もうこれだけで『買い』要素(笑)。完全にロマン枠です。半姉のマジカルステージが先日1年ぶりの復帰戦を勝利したように、母の繁殖能力は確かだと思いますし、成功する可能性は十分にあると思うんですよぇ。個人馬主さんなので情報量が少なすぎるのが難点で、指名するならそれを我慢できるかどうかですかね。う~ん悩ましい。