POG記事も、だんだんゴールが見えてきました。今週末、新馬戦が始まる前にはなんとかなりそうです。
今回はこれまで取り上げてこなかった種牡馬の産駒を見ていきます。1頭につき1頭ずつ、合計6頭です。
厳選1頭目 ショウナンハクウン
・父/ダイワメジャー
・母/ラッドルチェンド
・母の父/Danehill Dancer
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/4月24日
半姉にGⅢ重賞2勝のテルツェット、叔父にGⅠドバイターフ勝ちのリアルスティール、叔母にGⅠ4勝のラヴズオンリーユー。そして4代母には世界的な名牝Miesque(GⅠ 10勝、キングマンボの母)。もうお腹いっぱいですね(笑)。父がダイワメジャーになって、兄姉より筋肉質な馬体になっています。その分距離適性は短くなるだろうから、クラシックというよりマイル路線を狙っていくイメージかな。NHKマイルCで見てみたい1頭です。
厳選2頭目 ベストエフォート
・父/ノヴェリスト
・母/フロレットアレー
・母の父/ディープインパクト
・生産/千歳 社台ファーム
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/2月14日
伯母にGⅢ中山牝馬S勝ちのランブリングアレー、近親にはトーセンラー、スピルバーグ兄弟がいます。21年セレクトセール出身で、父の産駒としては高値の6,000万円で落札されています。パッと見でいいなって思えるような馬でした。ノヴェリスト産駒の国内重賞勝ちはラストドラフトのGⅢ京成杯だけ。重ための血統が日本の馬場に合わないのか、ここまで思うような成績を残せていません。そんな父の名誉を挽回するような活躍に期待です。
厳選3頭目 コンエネルジア
・父/Frankel
・母/レディイヴァンカ
・母の父/Tiz Wonderful
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/1月18日
母は米2歳GⅠスピナウェイSの勝ち馬。アメリカ産らしくスピードとパワー優位の血統構成で、そこにFrankelを配合して生まれたのが本馬です。初仔になりますね。完成度が高く迫力満点の馬体、特にトモのボリューム感は2歳馬離れしていて、相当なスピードを秘めていそうです。短距離戦が主戦場になるのかな。仕上がりも早く3月にはゲート試験に合格し5月に再入厩、6月東京開催でのデビューに向けて調整中です。
厳選4頭目 アスパルディーコ
・父/ブラックタイド
・母/アパパネ
・母の父/キングカメハメハ
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/黒鹿毛、生/3月24日
GⅠ5勝の名牝アパパネの5番仔で、半姉には昨年のGⅠ秋華賞を制したアカイトリノムスメがいます。上4頭は全て複数勝利(4勝)を挙げているように繁殖として安定感があるのは心強く、あとは春のクラシックに間に合う成長曲線を描いてくれるかどうか、ですね。父がブラックタイドに変わりましたが、馬体はむしろコンパクトにまとまって見えます。所属が母の主戦を務めた蛯名正義厩舎っていうのも心くすぐられるポイントです。
厳選5頭目 フェアエールング
・父/ゴールドシップ
・母/マイネポリーヌ
・母の父/スペシャルウィーク
・生産/新冠 ビッグレットファーム
・性/牝、毛色/芦毛、生/3月18日
半姉マイネグレヴィルは札幌2歳SとフラワーCで2着、半兄マイネルシュバリエは札幌2歳Sで2着。その他に近親に共同通信杯勝ちのマイネルデュプレ、フローラS2着のマイネミモーゼなど、POG期間での活躍馬が目立つ血統です。父ゴールドシップは牝馬の方が活躍馬が多い印象ですし、地味ながら配合的な魅力を感じる馬です。育成も順調なようですし、夏~秋にはデビューできそう。キャリアを重ねて強くなってもらえたら。
厳選6頭目 マラマ
・父/Dubawi
・母/Amour Briller
・母の父/Smart Strike
・生産/英国
・性/牝、毛色/鹿毛、生/2月9日
母はエンプレス杯連覇など地方交流重賞を6勝。伯父にJBCクラシックなど重賞5勝のアウォーディー、叔父にUAEダービー勝ちのラニがいるダート一族です。Dubawiとの配合により芝・ダート兼用の万能型になるのか、それとも中途半端な感じになってしまうのか。興味深いです。馬体はコンパクトにまとまっていて筋肉質。やや前がかりに見えるから、瞬発力というよりはバテずにジリジリと脚を使ってくるイメージかな。