POG記事の第4弾はキタサンブラック産駒編です。歴史的名馬イクイノックスの父として知られるキタサンブラック。昨年は皐月賞を制し、ダービーでも2着に入ったソールオリエンスを輩出しました。野球に例えるなら打率は2割そこそこだけど本塁打は50本打ってます…個人的にはそんなイメージがあります。
ロードジェネシス
・母/パノラマウェイ
・母の父/ロードカナロア
・生産/浦河 宮内牧場
・所属/栗東 奥村豊厩舎
祖母ワンフォーローズは加GⅢ重賞3勝。母としても3頭の重賞勝ち馬(いずれも牝馬)を輩出するなど優秀な繁殖でした。今後、母系として大きく広がっていきそうです。母は未出走でしたが良血を買われて繁殖入り。ロードにとってはクラブの血の結集のような配合です。立ち姿が綺麗な反面、全体的に頼りない印象も受けますが、成長とともに解消されていくレベルだと思います。前向きな気性も競走馬向きかな。育成も順調のようなので夏〜秋にはデビューできそう。
インザスカイ
・母/ダイヤモンドディーバ
・母の父/Dansili
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/青鹿毛、生/3月21日
曽祖母Kundaliniは南アGⅠ勝ち馬。GⅠ4勝の名牝クーヨンガも同じ一族です。母はアメリカで重賞2勝を挙げた後に日本で繁殖入り。5番仔のシャドウディーヴァが府中牝馬Sを勝ち、重賞勝ち馬の母となりました。本馬は10番仔。薄い皮膚感と黒光りする馬体が印象的な馬で、23年のセレクトセールでは1億7,000万の高値で落札されました。友道康夫調教も期待してる1頭のようで、焦らずにじっくり育てていく方針みたい。北海道でゲート試験を受けて、秋以降の始動かな。
リンクスティップ
・母/ダンスウィズキトゥン
・母の父/Kitten's Joy
・生産/白老 社台C白老ファーム
・性/牝、毛色/栗毛、生/3月4日
母系を遡るとAlmahmoud(ノーザンダンサー、ヘイローの祖母)Cosmah(ヘイローの母)母娘の名前が出てきます。名門中の名門ですね。母の産駒からはまだ大物は出ていませんが、1つ上の半兄デュアルウィルダーが未勝利勝ち直後の青葉賞で3着に入るなど、徐々に本領を発揮してきました。もうそろそろ…の予感がします。450~460kgなら牝馬としては十分なサイズ感で、筋肉の質も良さそうです。『背中が柔らかくストライドが大きい』が周囲の評価。王道クラシック路線狙いで。
ジョワイユノエル
・母/ナターレ
・母の父/クロフネ
・生産/安平 追分ファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/1月30日
・所属/栗東 辻野泰之厩舎
4代母ノーベンバーローズから広まった母系です。その産駒エリザベスローズには馬券で何度もお世話になりました。なので親近感がわいちゃう血統です。全兄には芝・ダートを問わずマイルから長距離までマルチな活躍を見せるガイアフォースがいます。そんな兄よりもスラッとした立ち姿(牝馬だから当然といえば当然なんですが)をしていて、より中長距離型にシフトしてる印象です。となれば狙うはオークスかな。可動域の広い動きをしていて、辻野調教師も期待しているようです。