from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

天皇賞(秋)といえば

POGで指名した馬が、期間終了後に活躍することってありますよね。そういう時ってちょっとだけ悔しくて、でも大半は嬉しくて…何とも言えない複雑な気持ちになるんですよね。まあ、どちらかといえばプラス方向の気持ちではあるんですけどね。

スピルバーグは、POG本で見た瞬間にひと目惚れした馬でした。4速・5速ギアだけで勝ったような新馬戦に始まり、共同通信杯毎日杯での好走、そして鮮やかに決めたプリンシパルSと、POG期間内でも十分に結果を残してくれた馬でした。ただダービーでは何もできないままに惨敗してしまい、その印象が強すぎたせいか、POG期間中は『活躍した喜び』よりも『負けた悔しさ』の方が心に残った馬でした。

ダービー後は長い休養に入り、復帰は4歳になってからでした。夏の北海道でひと叩きをして迎えた秋の府中。そこから翌年の春まで休養を挟みながらの3連勝。その勢いで挑戦した毎日王冠スピルバーグにとっては短いながらも確かなピークがそこにはあって、その頂点となったのが天皇賞(秋)だったと思います。イスラボニータジェンティルドンナエピファネイアフェノーメノetc、錚々たるメンバーが相手とあって、評価は5番人気の伏兵に過ぎませんでした。しかし、レースでは直線一気の末脚を炸裂させて、見事なGⅠ制覇を成し遂げてくれました。POG期間はとっくに過ぎてしまっていたけど、その後も応援し続けてきたことが報われた瞬間でもありました。

確かこの年の秋って『重賞未勝利馬によるGⅠ制覇』が続いていて、ひとつのキーワードのようになっていたんですよね。そうした波に乗っての勝利でもあったんだろうけど、続くジャパンCでも3着に好走して、それがけしてフロックではないことを証明してくれました。

父にディープインパクトを持つ種牡馬もかなり増えてきて、飽和状態なところもあるんだろうと思います。そんな中でも、スピルバーグにはなんとか活躍馬を輩出してもらって、厳しい戦いを生き残ってほしいです。そしていつか、父スピルバーグの産駒に出資できたら…なんて思います。シルクさんで募集されないかなぁ。