香港マイルへ挑戦することが決まっていたインディチャンプ。わずか１週間でいろいろと動きがありました。
父／ステイゴールド
母／ウィルパワー
母の父／キングカメハメハ
性齢／牡６歳
2021.12.01 所有馬情報
在厩場所：1日に香港・シャティン競馬場へ移動
調教内容：軽めの調整
次走予定：12月12日のシャティン・香港マイル(GⅠ)〔福永祐一〕
音無秀孝調教師「11月25日に検疫馬房へ移動した初日こそ、環境の変化からテンションは高くなってしまったものの、翌日には普段通りに落ち着いていました。1日の午後16時に関西国際空港へ向けて無事移動しており、香港には21時40分頃の到着を予定しています。2年前と同じ担当厩務員、担当助手が臨場しますし、福永祐一騎手も『帰国後の隔離期間が再び延長されたことで国内での騎乗機会が失われたとしても、騎乗したい気持ちに変わりはない』ということでしたから、全てにおいて非常に頼もしいチームで香港遠征に臨めます。到着後は環境の変化に戸惑うことも考えられますので、調教メニューは馬の様子に合わせて進めてもらうよう、スタッフに伝えています。なお、嬉しいことに来年から種牡馬として繋養したい旨のオファーがあったそうなので、オーナー・牧場サイドと検討した結果、香港マイルをもちましてインディチャンプの競走生活を終えることと致しました。最後のレースを勝利で締めくくることが出来るよう、厩舎一丸となって全力で努めさせていただきますので、最後まで温かいご声援のほど宜しくお願い致します」
種牡馬としての繋養先は現在調整中です。決まりましたら改めてご案内申し上げます。
というわけで、正式に引退が発表になりました。今年が現役ラストイヤーだと思っていたし、少しずつ心の準備もしてきたつもりなんですが、それでも本決まりとなるとやっぱり...寂しいな。一気に現実味が増してきて、昨日の夜からずっと感傷的な気分です。
そんななか、嬉しくなったのは福永騎手の継続騎乗です。
『帰国後の隔離期間が再び延長されたことで国内での騎乗機会が失われたとしても、騎乗したい気持ちに変わりはない』
この男気に感動してしまいました。そこまでインディチャンプにこだわりをもって関わってくれていたのかと思うと、胸の奥が熱くなります。ありがとう、福永騎手。惚れてまうやろ～！です。
ただ、新たな心配事も出てきました。そう、新型コロナウイルスの変異株です。入国制限やらなんやらで、雲行きが一気に怪しくなってきました。なかなか一筋縄ではいかないなぁ。
はたして香港競馬は開催されるのか、開催されたとして福永騎手は騎乗できるのか。現時点では開催の方向のようだし福永騎手も騎乗できるようだけど、当日を迎えるまで100%安心はできませんね。う～んコロナめ。
そして、こちらが最新情報です。
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2021.12.02 最新情報
2日(木)未明に香港・シャティン競馬場へ到着しています。
2021.12.02 所有馬情報
在厩場所：香港・シャティン競馬場
調教内容：角馬場で常歩
次走予定：12月12日のシャティン・香港マイル(GⅠ)〔福永祐一〕
担当助手「定刻より20分遅れで香港時間の22時頃に香港国際空港へ到着し、24時10分頃に無事シャティン競馬場に着いています。トレセンを出発してから競馬場へ到着まで約8時間の輸送となりましたが、2度目の香港遠征と言うことで、一昨年とは比べものにならないぐらい落ち着いていましたね。今朝は状態を確認する意味と、環境の変化に戸惑わないように、角馬場で軽く乗り運動を行いましたが、とてもリラックスしていましたし、トレセン時と変わりない雰囲気でしたよ。明日からコースで本格的に調教を開始し、来週の追い切りに備えていければと思っています」
輸送の第一関門は無事に突破しました。
２年前は輸送で馬体重が減ってしまい、マイルCSの時よりも一枚落ちる状態に見えました。対する今回はというと、その時の苦い経験が活きてるように思います。JRAの公式ユーチューブをチェックしましたが、馬体をふっくらと見せてコンディション良好に見えました。ちょうど薄皮一枚くらいの余裕がある感じというか。これから現地で乗り出せば、きっちり仕上がりそうです。これで最後だし、悔いのない状態で臨んでほしいな。
それにしてもわずか１日の間に引退発表(↘)、福永騎手の男気発言(↗)、コロナ騒動(↘)、香港入り(↗)と、いろんなことがあり過ぎて、正直なところ感情が追いついてません。本当、１ヵ月分くらいの情報量だよ(笑)。
まだ予断を許さない状況は続きますが、終わった時には『あんなこともあったねぇ』と笑ってふり返れるといいなぁ。ドタバタしながらも最後はきっちり決めてくれるはず。頑張れ、インディチャンプ！
