from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

凄い追い込み④【ホクトヘリオス】

1990/02/04
東京11R 東京新聞杯 芝1,600㍍
ホクトヘリオス

このテーマでは絶対に外せない1頭、それがホクトヘリオスです。全成績【6-4-8-16】の通り、時すでに遅しというか、あと一歩で悔しい思いをすることが多かった馬です。今度こそ…なんて思うと全くのポカだったり。でも、そのかわり見事に勝ちきった時の鮮やかさ、爽快感はなんとも言えないものがありました。90年の東京新聞杯は、そんなホクトヘリオスの持ち味、個性が最大限に発揮されたレースだったと思います。
逃げ、先行型が多い組み合わせで、中でもダイワダグラスやアドハンスモアは飛ばし気味に逃げてこそのタイプでした。案の定、流れは速くなってホクトヘリオス含む差し、追い込み勢にとっては『おあつらえ向き』の展開でした。そんな流れの中、絶妙なタイミングで抜け出してきたのがリンドホシでした。もう完全な勝ちパターンだったと思います。これで決着がついた、そう思った瞬間、追い込んできたのがホクトヘリオスでした。内にいたはずのホクトヘリオスがにいつの間に外に?…VTRでよく見れば、大きなロスをしながら外に進路を取っているのがわかるのですが、当時は完全に見失っていましたね。
古馬となって、当時若手だった柴田善臣騎手とコンビを組むようになって、人馬ともに初のGⅠ制覇をどこかで達成するのかな、達成してほしいな、なんて思っていましたが、結局叶わぬ夢と終わりました。GⅠに届きそうで届かない、自身の脚質そのまま…それもホクトヘリオスらしかったのかな。でも、一度でいいから同期のマティリアルとの1、2フィニッシュ、見てみたかったなぁ。