春のクラシック戦線もオークス、ダービーを残すのみとなりました。いよいよ大詰め、競馬に例えるなら最後の直線、ラスト1Fの追い比べといったところでしょうか。
POG的には長らく低空飛行が続いていたんですが、指名馬クールキャットがフローラSを制してくれ、ちょっとだけ浮上することができました。これからオークスも控えているし、他の指名馬も期間中に何頭か走ってくれそうなので、最後まで楽しめそうなシーズンになりそうです。
終わりがあれば始まりもある。というわけでPOG2021~22シーズンのスタートも近づいてきています。2歳戦が始まる前に、個人的な注目馬をピックアップしていきたいと思います♪ あ、もちろん主観入りまくりなので、そのあたりはご了承ください。
第1弾は今年の2歳世代が実質ラストクロップとなるディープインパクト産駒です。
① キャンプロックの19
・母/キャンプロック
・母の父/MyboyCharlie
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/青鹿毛、生/5月2日
母は🇫🇷GⅢ勝ち。血統的には若干重ための血が多い母系で、ディープとの組み合わせで軽さがどこまで足されるかって感じです。青鹿毛、薄い皮膚、きれいな4本ソックスで見栄えが良く、柔らかさを感じさせます。瞳が小さくて睨みの利いた目つきをしていますが、実際はおっとりした性格のようです。気性難が成長の妨げになる心配はなさそう。
② ゲーテ
・母/プラスヴァンドーム
・母の父/Dr Fong
・生産/千歳 社台ファーム
半兄Style Vendomeは🇫🇷2000ギニーの勝ち馬。一方、全姉ジュヌヴィエーブはJRA、南関東で走り泣かす飛ばず。う~ん評価が難しい。動画を見ると、ちょっと脚が遅そうにも見えたりして微妙なんですが、各方面から高い評価を得ています。素人にはわからない良さがあるのかな。馬主がキーファーズでこの厩舎ですから、鞍上は武豊騎手でしょうか。
③ トゥデイイズザデイ
・母/キトゥンズクイーン
・母の父/Kitten’s Joy
・性/牡、毛色/鹿毛、生/4月8日
母は🇺🇸GⅢ3勝で、半兄ヴィヴァンは新馬戦でシャフリヤールとクビ差の接戦を演じた素質馬です。日本の馬場に適性を示しているのは心強く、ノースヒルズのディープ産駒ならこの馬かな。順調に調整が進んでいて、栗東入厩済み。育成の大山ヒルズ、池江調教師ともに同馬のバネを高く評価しているのも好印象です。瞬発力勝負で強さを発揮しそう。
④ ダノンギャラクシー
・母/ベネンシアドール
・母の父/キングカメハメハ
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/2月26日
全部デニムアンドルビーはGⅡ2勝、GⅠ2着2回。フェアリードールから広がり続ける、勢いのある母系です。19年当歳セレクトセールで2億9千万円の高値で落札され、注目を集めました。当時から四肢のバランスの良さが際立っていましたが、その長所はそのままにここまで成長しているようです。皮膚感も好みです。ただ本領発揮はPOG期間後かも。
⑤ アプリシティー
・母/イルーシヴウェーヴ
・母の父/Elusive City
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/1月9日
POGで人気を集めたサトノソロモン、アドマイヤビルゴの全弟です。兄たちと比べると注目度では劣りますが、馬体の良さではひけを取りません。橈側手根骨遠位骨折で療養中のためPOG的には敬遠されそうですが、術後の経過は良好で年内中のデビューも視野に入ってきました。聡明な顔立ちで学習能力も高そうですし、待ってみる価値はあるかも。
⑥ コマンドライン
・母/コンドコマンド
・母の父/Tiz Wonderful
・生産/安平 ノーザンファーム
全兄アルジャンナはPOGで人気を集め、GⅢ2着2回、3着1回と活躍しました。順調に調整が進んでいて、6月東京開催でのデビューを予定しています。見栄えのする好馬体の持ち主で、早期からはもちろん、兄超えの活躍まで期待できそう。国枝厩舎の早期デビューといういとサトノレイナス、サクセッションなどの活躍馬が多いイメージもあります。
⑦ サリエラ
・母/サロミナ
・母の父/Lomitas
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/1月28日
全姉に有馬記念2着のサラキア、半兄に朝日杯FS勝ちのサリオスがいます。小柄な馬体でデビューはそこまで早くなさそうですが、成長を促しながらじっくりと乗り込まれています。可動域の広い動きにも好感が持てますね。高いスピード能力に成長力も伝える母ですので、デビューさえしてしまえば、かなりいい線いけるんじゃないかと思います。
⑧ パーソナルハイ
・母/パーソナルダイアリー
・母の父/City Zip
・生産/安平 追分ファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/5月8日
🇺🇸芝GⅠデルマーオークス勝ちの母ですが、ダート&短距離志向も見て取れる血統背景から、繁殖としては自身とは違ったタイプを輩出してきそう。牡馬にも負けないグラマラスな馬体の2番仔で、いかにもパワーがありそうです。ちょっと脚元が不安になる作りなので、そのあたりをどう判断するかですね。順調なら面白い存在になりそうです。
⑨ シャトンアンジュ
・母/ステファニーズキトゥン
・母の父/Kitten’s Joy
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/黒鹿毛、生/2月24日
母は🇺🇸GⅠ5勝の名牝で同馬が3番仔。全姉2頭は能力の高さは感じさせるものの、体質が弱くて思うようにキャリアを重ねられていません。なので、この馬も体質面が重要ポイントかな。小柄ながらにバランスの取れた馬体をしているし、パンとしてくれば走ってくると思うんですが。厩舎が変わって環境や育成の違いがいい方向に向いてくれれば。
⑩ マジカルキュート
・母/ソーマジック
・母の父/シンボリクリスエス
・生産/千歳 社台ファーム
・性/牝、毛色/青鹿毛、生/2月21日
母は桜花賞3着馬。サンデー系の様々な種牡馬と配合され、安定的に活躍馬を送り出してる名牝です。全姉マジックキャッスルはGⅢ勝ち、秋華賞2着で今週末のヴィクトリアマイルにも出走予定です。ここまで順調に育成が進んでいて、ゲート試験も合格済みです。音無厩舎の牝馬ってことで、出資馬ラキエータとしのぎを削っていく仲になりますね。