from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

菊花賞・回顧

 

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 【回顧】

フィエールマンは今回が初の大舞台。そのせいもあってか戦前のテンションが高く、レースで折り合いを欠いてしまうんじゃないか、ちょっと心配でした。道中で前に馬を置いて走っていたのも、そうした懸念に対する配慮だったのかもしれません。その分、最後の直線では前が壁になりましたが、慌てずに流れの中で捌いてくれました。このあたりの巧みさはさすが。鞍上の好調さを伺い知ることができました。勝つとしたら末脚を活かして一気に交わすパターンだろうと思っていたので、今回のように併せ馬の形から力でねじ伏せるイメージは持っていませんでした。それをやってのけたのですから、こちらの見立て以上に強かったってことだと思います。

エタリオウはペースをみて早めの仕掛け。ここ2戦の好走パターンを捨て、流れに合わせ動いていける決断力はこの鞍上ならではでしょうね。正攻法の競馬で押しきりを図り、最後の最後で逆転を許してしまいましたが、この馬もまた力のあるところは見せてくれたと思います。人気が逆だったら…結果は違ったかもしれません。ユーキャンスマイルは道中の位置取り、直線入口での捌きetc、スムーズなレース運びでこの馬の能力を出しきったと思います。健闘の3着であると同時に完敗の3着かな。ただ春に比べて追ってからの安定感が増してますし、まだこれからの馬ですね。ブラストワンピースは位置取りが後ろ過ぎたかなぁ。行き場を失ったダービーの苦い経験がマイナスに作用しちゃった感じです。終始外を回って無難な競馬。先着を許した馬たちと比べると消極的でしたね。勝負にいってほしかったというか…ちょっと残念でした。結果論なのかな。

先行勢のポジショニングが早い段階で決まったことで、当初の見込みよりかなりスローな流れになったと思います。長距離戦は騎手の手腕、そのウェイトが大きくなると言いますが、そのことを改めて実感しましたね。