【ハーツクライ産駒】
GⅠ3連勝で強烈なインパクトを残したリスグラシュー、レイティング世界1位を獲得したジャスタウェイ、アメリカで芝・ダート両GⅠを制したヨシダ。安定感に欠ける反面、世界を股にかけて活躍する名馬も次々と送り出してきたのがハーツクライです。今シーズンは朝日杯FSを勝ち、皐月賞でも3着に入ったドウデュースを輩出。健在ぶりをアピールしています。2020年をもって種牡馬を引退していて、残された産駒は今年~来年の2世代だけ。なんとも寂しいですが、その中にもけっこうな割合で大物が潜んでいるんじゃないか、と思っています。
厳選1頭目 エゾダイモン
・母/メジロツボネ
・母の父/スウェプトオーヴァーボード
・生産/洞爺湖 レイクヴィラファーム
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/1月30日
GⅠ香港ヴァーズを2勝しているグローリーヴェイズの半弟です。父がディープインパクトからハーツクライに替わりましたが、薄い皮膚感やバランスの取れた好馬体は半兄に負けず劣らず。素材の良さが伝わってきます。馬主はウマ娘で有名な藤田晋氏。育成も順調に進んで、6月東京デビューに向けて調整中です。ただマイル戦みたいですね。本来は兄同様に中長距離型だと思うので、そのあたりがどうかですね。あっさりクリアなら楽しみも増してきます。
厳選2頭目 ソワドリヨン
・母/ルシルク
・母の父/Dynaformer
・生産/白老 社台C白老ファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/1月28日
はい、出資馬です(笑)。なので贔屓目ありありでの候補入りです。シルクさんではお馴染みの血統で、半兄にはGⅢ京成杯AH勝ちのグランシルクがいます。クラブの中で注目度の高い存在ではなかったんですが、直近の更新で評価が急上昇しており、大化けの可能性を感じさせます。もちろん願望込みでの話ですけどね。バランスの取れた馬体で470kg台のサイズもちょうど良い感じです。入厩済みで現在はゲート練習中と、順調な調整過程も『◎』です。
・母/ヒルダズパッション
・母の父/Canadian Frontier
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/栗毛、生/3月1日
母は米GⅠ勝ち含め重賞5勝の実績馬で、全兄には冒頭でも触れた米芝&ダートGⅠ勝ちのヨシダ、半姉にはGⅢシンザン記念を勝ったサンクテュエールがいます。2020年当歳セレクトセールで最高値の3億8千万円で落札され、話題となった馬です。綺麗な栗毛に整った顔立ちが印象的で、これで走ったら人気が出そうです。冠名ホウオウの馬は昨年イチ押しだったプレミアが不完全燃焼で終わったので、リベンジしたい気持ちもあるんですよねぇ。