from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

抽選時優先制度について考える②

シルクさんの一次募集への申し込みが終わり、改めて抽選時優先制度について考えてみました。その②、ですね。今回は制度導入によって何がどう変わるのか、将来的なことも含めてちょっとだけ真面目に考えてみました。

①新規出資者、実績下位出資者
今回の制度導入によって、実績を積み上げにくい状況になったと思います。そもそも実績枠には入れないから抽選枠にかけるしかないのに、その抽選の前に抽優馬制度の篩(ふるい)にかけられるからです。権利を行使した一頭については篩をすり抜けられますが、それ以外は抽選にすら参加できない可能性が高くなったと思います。抽優権の行使が必ずしも出資確定とイコールではない上に、仮に抽優権で1頭に出資できたとしても、この層の場合それは『1頭にしか出資できなかった』とニアリーイコールです。実績を積み重ねたい出資者にとっては、厳しいですね。

②実績中位出資者
立ち回りひとつで実績下位か実績上位かに分かれていく形になるのではないでしょうか。選り好みをすれば『出資できる頭数が増えない➡️実績が積み上がらない』となり、出資実績下位に転じてしまうリスクが増えます。実績上位を目指すには、1頭への複数口出資か、あるいは今持っている実績を最大限に活かした『実績を積み上げるための出資』が必要になると思います。

③実績上位出資者
基本的に実績枠での出資となる限り、そう大きな変化はないはずです。ただ②で書いたように、新たに実績を積み上げられる出資者が限られてきますので、実質的なライバル減とも言えそうです。今年というよりも数年後になるとは思いますが、これまで以上に狙い通りの出資が叶う環境になっていくと思います。

といった感じで、短期的には実績を持つものと持たざるものの二極化が進み、その間には簡単には行き来できない大きな壁ができてしまうのかな、なんて思ってたりします。

で、そこからさらに先の話。
ここは希望的観測もかなり含まれていますが…

今回の抽選時優先制度の導入によって、ローラー作戦的な出資は抑制されるはずです。よって『必要以上に取れてしまった』的なことは、実績枠では起こり得るとしても、残り200の一般枠で起こる確率はグッと下がると思います。また抽優権の行使が変更可能であること、その権利を無駄にしたくない心理が働くことを考慮すると、最終の進捗状況を見てから申し込む傾向が強くなるはずです。ちなみに自分もその一人だったりします。
抽優権が200を越える現象は、人気の馬から始まり、そこから下へと広がっていくのではないかと思います。一極集中というよりは広く浅く。これは抽優権のない一般申し込みでの当選可能性がなくなった、そういう馬が増えるということにつながりそうです。
一方で実績上位者。少なくとも出資者全体に占める構成比、パーセンテージは、年々下がってくるはずです。※その代わり一人あたりの実績額はグ~ンと上がるのかもしれません。カウントされる出資実績は過去3年分なので、そうした傾向が現れるのはそのあたりからだと思います。
3年後、それでも残った実績上位者の一人あたりの出資額・口数は、おそらく今よりも増えていると思います。ライバルが限られ、より良い出資環境となればそれは当然の流れといえます。ただ実績上位者の構成比が下がってきた中で、その出資が増えたとしても、全体に与える影響は限定的なものになるのではないかと思います。爆買い続発なら話は別ですが、おそらくは出資口数が増えたとか、財布の紐が緩んで1~2頭出資が増えたとか、その程度に留まるはず(そうあってほしいの願望込み)。また、実績で取れる額のハードルも一部の超人気馬を除けば下がって来るんじゃないのかな。

ローラー作戦的な出資は抑制され、実績上位者の全体影響も限定的…となれば、それは新規出資者、実績下位(中位)者にとっても出資環境がよくなることにつながるんじゃないか、と期待しています。かなり希望的な観測ではありますし、実績上位者がローラー作戦抑制の対象外となる点など問題はあると思いますけどね。共存していくという意味で、その過程として、それもありなのかなと思ったりもします。

今回から導入された抽選時優先制度は、シルクさんなりに改善を図ろうという試みなわけで、そこは素直に評価したいです。
メリット・デメリットは当然あって、それは出資スタンスや立ち位置によっても変わりますし、短期的に見るのか長期的に見るのかでも変わってくると思います。全員が納得するルールって難しいですね。
なので大事なのはとりあえず動いてみて、そこで出てきた問題の妥協点をどこに見い出すのか、だと思います。それはシルク側にも出資者側にも、問われてくるところだと思います。シルクさんには今回の抽優制度を来年以降の改良につなげてほしいですし、出資する側はその年その年で与えられた環境の中でベストを尽くすってことしかないのかなと。個人的には、あれこれ悩むのも含めて楽しまさせてもらってます。そこに結果がついてくればさらに最高です。
全体的な妥協点がどこなのか難しいですが『全ての人が毎年1頭1口は希望通りの出資が叶えられる』ことに仮おきした時、年に1頭ペース、今年初めて2頭に申し込みした今現在の自分の出資スタイルからすれば、それでもう十分です。せめて第1希望は無理でも、第2、第3希望くらいで出資できたら…自分にとっての妥協点はそこかな、書いてて思いました。2頭出資できたら最高、1頭で妥協点、ともに落選なら…がっかりするんだろうなぁ。う~んどうなることやら。
なんとなく、取り留めがなくなってきたのでこのあたりで終わります。皆さんもよいご出資を。