from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

【POG2022~23シーズン注目馬】キズナ&キタサンブラック産駒編

今回からしばらくは厳選2頭で、種牡馬も2頭ずつまとめて見ていきます。

 

キズナ産駒】

強烈な末脚を武器に、重賞3連勝でダービーを制したキズナ。自身の活躍により『父ディープインパクト × 母父ストームキャット』のニックスが成立することを証明した功績は大きいと思います。種牡馬となってからも毎年クラシック路線に絡む馬を輩出していて、POG期間内に重賞を勝った馬は過去3年で7頭もいます。配合次第で芝・ダートは問わず、スプリンターからステイヤーまで、様々なタイプを輩出する万能型の種牡馬です。

 

厳選1頭目 レシプロシティ

・母/サプレザ

・母の父/Sahm

・生産/千歳 社台ファーム

・性/牝、毛色/黒鹿毛、生/3月10日

・所属/美浦 田村康仁厩舎

母は英マイルGⅠ3連覇の偉業を達成した名牝で、日本のマイルCSにも3年連続で出走して3、4、3着の成績を残しています。半兄にサトノインプッサ、甥に今年のGⅢ京成杯勝ち馬オニャンコポンと、日本の馬場に高い適性を示しているのも心強い材料です。適度なボリューム感と緩さが同居する馬体には伸びしろの大きさを感じますし、ポテンシャルは高そうです。一頓挫あったようですが大事には至らず。王道路線を歩んでほしい1頭です。

 

厳選2頭目 フルール

・母/レリカリオ

・母の父/Malibu Moon

・生産/新冠 ノースヒルズ

・性/牝、毛色/黒鹿毛、生/2月21日

・所属/栗東 矢作芳人厩舎

母は9戦未勝利でしたが、その母Unrivaled Belleが米GⅠ勝ち馬で、半姉Unique Bellaも米GⅠ3勝している良血が買われて繁殖入りしています。その初仔が本馬です。バリバリのダート血統なので、この馬も適性がそちらに向かう可能性はありますが、馬体から受ける印象としては芝てもやれそうな感じがします。ちょうど良さげなサイズ感で仕上がりが早そうなのも『〇』。ノースヒルズ&矢作厩舎はコントレイルと同じですね。

 

 

キタサンブラック産駒】

今週行われるダービーに有力候補のイクイノックスを送り出すキタサンブラック。初年度からいきなりダービー馬の父となるのか、注目の週末になります。ややマイナーな血統のせいか、現役時代の実績のわりに種牡馬としてはやや評価が低い印象もありましたが、産駒の活躍によって見直されるかもしれませんね。その父ブラックタイドに似て見栄えの良い馬体をした産駒が多く、その通りに活躍する馬と、見かけ倒しな馬とに極端に分かれる印象があります。このあたりの見極めがポイントになるのかな。

 

 

厳選1頭目 グランヴィノス

・母/ハルーワスウィート

・母の父/Machiavellian

・生産/安平 ノーザンファーム

・性/牡、毛色/青鹿毛、生/2月16日

・所属/栗東 友道康夫厩舎

GⅠ馬3頭の母となった名牝ハルーワスウィート。日米のプロ野球で活躍し、大魔神の相性で親しまれた佐々木主浩オーナー縁の血統です。500kg超級の馬体は抜群の見栄えで、まさにキタサンブラック産駒といった印象です。青鹿毛の薄い皮膚感は好みです。育成厩舎では半兄シュヴァルグラン以上の評価を受けていて、いやが上にも期待が高まります。ゲート試験合格済みで、北海道デビューが予定されているようです。一発大物狙いで要検討です。

 

厳選2頭目 ピースオブザライフ

・母/サンキューアスク

・母の父/シンボリクリスエス

・生産/平取 ASK STUD

・性/牝、毛色/青鹿毛、生/4月30日

・所属/栗東 野中賢二厩舎

母は芝の中距離で3勝を挙げ、GⅢフラワーC3着にGⅠオークス5着と重賞でも活躍しました。祖母はGⅢクイーンCの勝ち馬。POG期間に成長曲線が合致しそうな血統です。兄姉5頭は未出走か未勝利と冴えませんが、そろそろ活躍馬が出てもいい頃合いにも思えます。馬体はバランスがまだ整っていない感じですが、軸はしっかりとしている印象です。これからの成長と共に変化していきそう。スラッと長めの脚をしているし、適性は芝の中長距離かな。