ちょっと時が経ってしまいましたが、1歳世代の出資馬2頭の近況報告です。
■ルシルクの20
父/ハーツクライ
母/ルシルク
母父/Dynaformer
性齢/牝2歳
2021.12.01 所有馬情報
在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
調教内容:週3回屋内坂路コースでハロン17~18秒のキャンター1~2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整
担当者「この中間は坂路コースではハロン17秒まで脚を伸ばしていますが、楽な手応えで登坂することが出来ています。同じ1歳馬と併せ馬を行っているのですが、道中は先頭、馬群、後方とどの形を採っても一定のリズムで走れていますし、集中力もしっかりと保てていますね。また、継続的に乗り込んでいるので、体のボテッとした感じが解消されてきたのと同時に、馬体に張りが出て見た目も確実に良化してきています。強いて言えば、道中少しハミに頼って走ってしまうので、引き続き周回コースでの調教を併用しながら、バランスの修正を図っていきたいですね。まだまだ成長の余地がたっぷりある馬なので、リフレッシュを定期的に挟みながら、疲れを溜めないように進めていきます」馬体重477kg
うん、順調ですね。馬体重は前回から7kg増えてきました。それでいて体のボテ感が解消されてきてるっていうんだから、期待も膨らみます。『成長の余地がたっぷりある』のひとことには、思わずテンションが上がってしまいました。もちろん贔屓目もあるけど、大化けの可能性、あるんじゃないかなぁ。
つい先日、半姉のイルチルコ(父/ドゥラメンテ)が葉牡丹賞で2着になりました。高齢の域に達しつつある母ですが、繁殖能力の高さを改めて感じた瞬間でした。兄姉の活躍はやっぱり嬉しい。この仔は父がハーツクライに代わるから、成長曲線はイルチルコよりも少し後ろにズレる感じかな?と思う反面、育成厩舎への移動のタイミングや現時点での調教量を見ると、案外デビューは早いのかも?なんて思ったりもします。この時期は想像してるだけで楽しくなりますね。
このまま順調に育っておくれ。
■クードラパンの20
父/ルーラーシップ
母/クードラパン
母父/ダイワメジャー
性齢/牡2歳
所属/美浦 武井亮厩舎
2021.12.01 所有馬情報
在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
調教内容:週1回屋内坂路コースでハロン16~17秒のキャンター1本、週2回屋内坂路コースでハロン16~17秒のキャンター1本と周回コースで軽めのキャンター2,700m、残りの日は周回コースのみで軽めのキャンター2,700m
担当者「この中間もすこぶる順調で、バリエーションに富んだ調教を行っています。1日に坂路と周回コースを同時に乗り込んでも疲れることはなく、素軽い動きを見せてくれていますし、自らハミをとって前向きに動いてくれていますよ。騎乗時にスピードを上げる指示を出した時の反応も良く、弾むようにスッと加速してくれますし、動きがブレないのでステップミスも少ないタイプですね。気性面は調教コースへの行き帰りに多少物見をすることがあるものの、基本的に大人しくて扱いやすいところに変わりはなく、問題にするほどではありません。様々なパターンの調教を積んでいることで馬体全体に張りが出て来て、見た目に力強さを感じるほど成長してきています。今後はリフレッシュを取り入れることも視野に入れつつ、引き続き同じメニューで進めていきながら、頃合いを見て調教量・調教ペース共に上げていく予定です」馬体重495kg
調教内容が1F/16~17秒台ってなってるけど、最新の動画では15秒台をマークしています。これまた順調ですね。馬体重は先月から増減なしですが、馬格としてはもう十分なので、むしろ現状維持でいいくらいじゃないかな。豊富な運動量をこなしたうえでのことですしね。
コメントもかなり具体的で『弾むようにスッと加速してくれる』には思わずにんまりしちゃいました。これ、先月も同じような言及があったような…。評価が安定して変わらないのも、いい傾向だと思います。
育成の進度としては、ルシルクの20よりも一歩前なイメージです。このまま順調なら、早期デビューが現実味を帯びてきますね。まだ半年以上先の話で気が早いとは思うけど、やっぱり期待しちゃうなぁ。