秋競馬のはじまりとともに2歳戦の数が増え、比例するように評判馬のデビュー情報も増えてきました。その波に乗っかるように、今週はPOG指名馬のうち4頭がデビューし、2頭が未勝利戦に出走します!しかも、その中には今シーズンのエース候補もいたりして…ドキドキわくわくの週末となりそうです。
と、その前に。まずは先週出走した2頭のレースをふり返っていきたいと思います。
⇧前回の記事はこちらです。
アドマイヤラヴィ 牝 鹿毛
父/ロードカナロア
母/アドマイヤミヤビ
母の父/ハーツクライ
1番人気 3着
前半5F/65.6秒、新馬戦特有の超Sペースから上がり3F/33.4秒【11.9-10.8-10.7】の瞬発力勝負となった一戦。行きたがるのを懸命になだめながらの追走で、いかにも新馬らしいというか…若さ全開のデビュー戦でした。前が止まらない流れに開幕週の馬場、さらには道中スムーズさを欠いた点なども考慮すると、よく3着に来たなって思います。この一戦を経験したことで、ガラッと変わってきそうな予感がします。次戦が楽しみです。
9/11(土)中山/アスター賞(芝1600㍍)
ハイアムズビーチ 牝 白毛
父/ドレフォン
母/ユキチャン
母の父/クロフネ
2番人気 2着
前半5F/62.5秒からの上がり3F/33.7秒【11.4-11.2-11.1】。アドマイヤラヴィの新馬戦ほどスローではないものの、これまた前が止まらない流れになりました。ちなみに道中、行きたがってたのも同じ。そんなとこまで合わせなくていいのに(笑)。勝ち馬を射程圏に入れながらレースを進めましたが、瞬発力勝負では分が悪く、差を縮めることができませんでした。跳びが大きい馬だし、ソダシのようなレースが合ってそうですね。
というわけで勝つことはできませんでしたが、着実にポイントを獲得してくれました。それぞれに伸びしろを感じさせる内容でもあったし、今後が楽しみになりました。
で、ここからは今週出走予定の指名馬の紹介です。まずは既デビュー組の2頭から
9/19(日)中京/2歳未勝利戦(ダ1800㍍)
キャロル 牡 黒鹿毛
父/エピファネイア
母/クッカーニャ
母の父/フジキセキ
栗東/浜田多実雄雄厩舎
前走から中1週、3戦目にして矛先をダートに変えてきました。芝向きで知られる父ですが、母系は3代母のドリームビジョンからユートピアが出ているように、ダートにも適性を感じます。8頭立てと手頃な頭数で傑出馬も不在。ここは近2走からの前進が期待できそうです。鞍上は引き続き鮫島克駿騎手です。
9/20(月)中京/2歳未勝利戦(ダ1800㍍)
タカノドリーム 牡 栗毛
父/アドマイヤムーン
母/ドリームピーチ
母の父/タップダンスシチー
※netkeiba、日刊競馬で指名
こちらも中1週で迎える初のダート戦で、10頭立てと少頭数なのも一緒です。初戦は太め残りに見えたので、ひと叩きで締まってきてほしいところ。キャリアを重ねながら…と思っていたので、このレース間隔で走れるのはありがたいです。鞍上は西谷凛騎手。減量効果で少しでも上の順位に来てほしいな。
続いて、デビュー組の4頭です!
9/18(土)中山/2歳新馬戦(芝2000㍍)
クアトロマジコ 牡 鹿毛
父/サトノアラジン
母/ミスティークⅡ
母の父/Monsun
美浦/宮田敬介厩舎
※netkeiba POGで指名
2020年セレクトセールの出身で、当時から馬体の良さが目立っていました。個人所有(今年の天皇賞・春を制したワールドプレミアの馬主さん)のため情報が少なかったんですが、この時期にデビューできるんだから順調とみてよさそう。調教でも水準以上の動きは見せていますし、キャリアハイを更新中の横山和騎手とのコンビで新馬勝ちを狙います。
9/19(日)中京/2歳新馬戦(芝2000㍍)
トゥデイイズザデイ 牡 鹿毛
母/キトゥンズクイーン
母の父/kitten's Joy
実質ディープインパクトの最終世代ですし、1頭くらい指名したいなって思ってました。で、白羽の矢を立てたのが本馬。こちらも個人馬主さんなんですが、各種媒体で取り上げられることも多く、動向は掴みやすかったです。デビューが近づくにつれ評価がうなぎのぼりなのも好印象。瞬発力タイプみたいですね。武豊騎手を鞍上に迎えての初陣です。
9/20(月)中山/2歳新馬戦(芝2000㍍)
ファンタジア 牝 黒鹿毛
父/ハービンジャー
母/ピュクシス
母の父/シンボリクリスエス
祖母にフサイチパンドラ。なのでアーモンドアイの姪っこになります。ノーザンファーム産、石川達絵氏所有、堀厩舎所属の組み合わせにはスマイル(3勝クラス)などがいますが、本馬で初の大物誕生なるか、注目です。じっくり時間をかけて調整されていて、調教では古馬相手に先着するなど動きも及第点。石橋修騎手とのコンビで初陣を迎えます。
9/18(土)中京/2歳新馬戦(芝1200㍍)
ラキエータ 牝 鹿毛
母/ウィルパワー
母の父/キングカメハメハ
今年のドラ①、真打ちの登場です。インディチャンプの半妹にして出資馬です。募集時からトモの容量がハンパないと思っていたんですが、栗東坂路で51秒台を楽々とマークする動力源になってくれています。期待どおり、いや期待以上かな。小柄でもコンパクトにまとまっていて非力感は皆無。松山騎手を鞍上に迎え、狙うは兄に続く新馬勝ちです。
というわけでPOG指名馬6頭、うち1頭は出資馬で、その他に父の出資馬も出走と賑やかな週末となりそうです。もちろんみんな勝ってほしいけど、まずはみな無事に完走して帰ってきておくれ。