POG2021~22シーズンの出資馬候補探しも第11弾目、今回で最後です。前回に引き続き、その他の種牡馬の産駒から注目馬をピックアップしていきます。有力種牡馬の産駒はあらかたチェックしちゃいましたので、今回はPOG的に人気の盲点となるような、指名数がそう多くなさそうな種牡馬の産駒です。ギャンブルの要素も多くはなりますが、当たればライバルとの差を一気につけることができますね。いつかそういう馬を引き当てたいなって思います。
① リアルジョージ
・父/Starspangledbanner
・母/Scarlet Pimpernel
・母の父/Sir Percy
・生産/愛国 Pat Beirne
・性/牡、毛色/鹿毛、生/2月11日
・所属/美浦 宮田敬介厩舎
父は欧州最優秀スプリンター、母父は🇬🇧GⅠ英ダービー勝ちが最大の勲章ですが、本質はマイラー型。なので全体としてはスピード色の濃い配合です。ゴドルフィンは毎年チェックしているんですが、今年はこの馬が一番気になります。なんといっても名前がかっこいい(笑)。調整も順調で、6月東京デビュー予定。厩舎サイドの反応を見ても、期待値が高そうです。
② オタルエバー
・父/リオンディーズ
・母/ルージュクール
・母の父/Redoute's Choice
・生産/洞爺湖 レイクヴィラファーム
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/2月23日
母父/Redoute's Choiceは、父デインヒルの特徴のひとつ『スピードの持続力』を一番色濃く受け継いでいた印象です。父/リオンディーズの武器もまた同様で、なんとなく似た者同士の配合って感じがします。1600~2000㍍戦の時計勝負に強い、そんなイメージです。20年1歳セレクトセール出身。馬体の良さを評価されて、4,100万で落札されています。
③ リンクスルーファス
・父/ヘニーヒューズ
・母/ランニングボブキャッツ
・母の父/Running Stag
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/2月24日
全兄にGⅠ朝日杯FS勝ちのアジアエクスプレス、今年のGⅢマーチSを制したレピアーウィットの2頭がいます。シルクさんの馬ですね。募集時から馬っぷりの良さは抜けていて、兄に負けず劣らずの大型馬です。ダートは間違いなく走るだろうし、馬格のわりには手先も軽そうなので、若いうちは芝でもいけそう。育成も順調で早期デビューも期待できます。
④ シホノスペランツァ
・父/ブラックタイド
・母/メジロスプレンダー
・母の父/シンボリクリスエス
・生産/洞爺湖 レイクヴィラファーム
・性/牡、毛色/青鹿毛、生/4月19日
・所属/栗東 寺島良厩舎
5代母が桜花賞馬のベガ。祖母クライウィズジョイによって深まった母系は、渋い成長力と幅広い適性が持ち味。半兄ダノンスプレンダーは現役で13戦5勝、重賞制覇も見えてきました。父、母父ともに見栄えのよい産駒が多く騙されることも多いんですが、その組み合わせとなる本馬もまた魅力的な好馬体の持ち主です。兄姉ほどダート寄りでもなさそうです。
⑤ タカノドリーム
・父/アドマイヤムーン
・母/ドリームピーチ
・母の父/タップダンスシチー
・生産/新冠 大栄牧場
・性/牡、毛色/栗毛、生/2月15日
これはもう願望8割の指名候補です。5代母のシルは名馬マルゼンスキーの母で、そこにNorthern Dancerの全弟ノーザンネイティヴ。当時の夢の配合を起点に脈々と血を繋いできた母系はロマンたっぷりです。祖母ミレニアムクイーンはPOG指名馬でした。四肢まで栗毛一色の綺麗な馬体に額のひとつ星がチャームポイント。雰囲気もあるし、走ってほしいな。
⑥ ラキエータ
・父/キンシャサノキセキ
・母/ウィルパワー
・母の父/キングカメハメハ
・生産/白老 社台C白老ファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/2月1日
出資馬です。なので間違いなく指名します(笑)。半兄に19年マイルGⅠ連覇のインディチャンプ、叔父には海外GⅠ勝ちのリアルインパクト&ネオリアリズム。祖母トキオリアリティーから広がる勢いのある母系です。430kg台の小柄な馬体ですが、パンチの効いた走りで非力感はありません。短距離特化型のようですが、マイルまではこなしてほしいな。目指せ、桜花賞!