POG2021~22シーズンの注目馬シリーズ。第7弾からは、種牡馬をまとめて紹介していきます。けして時間がないから…ではなく、当初の予定通りです(笑)。
今回は昨年の2歳リーディングで3位のモーリス、4位のキズナの産駒を見ていきます!!
⇧過去記事はこちらです。
■キズナ
① サトノギベオン
・母/フルボイス
・母の父/ルーラーシップ
・生産/新冠 ハクレイファーム
・性/牡、毛色/青鹿毛、生/2月2日
伯父に種牡馬となったトーセンジョーダン、トーセンホマレボシ。他にも活躍馬が多数がいる一族です。迫力あるな〜と思ったら500kgを優に超える大型馬でした。青鹿毛なのでなおさら貫禄がありますね。ゲート試験合格済みで、早期デビューに向けて調整中です。動きの評価も高く血統からは芝ダート兼用型、距離はある程度あった方が良さそうな感じかな。
② パラレルヴィジョン
・母/アールブリュット
・母の父/マクフィ
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/2月4日
叔父にGⅢ中日新聞杯を制したメートルダールがいます。馬体のバランスが良くて、パッと見でいい馬だなって思いました。育成も順調に進んでいてゲート試験も合格済み。早期デビューが見込まれています。厩舎的に初戦から…というタイプではないかもしれませんが、キャリアを重ねながら強くなっていく感じかな。叔父同様に息の長い活躍が期待できそう。
③ シゲルプレミアム
・母/トールディクイント
・母の父/Sea The Stars
・生産/新ひだか 田中裕之牧場
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/4月5日
無名の母ですが、世界的に有名な父と母父(Dubawi)の組み合わせで、近親にジャパンCなどGⅠ8勝のファルブラヴがいました。スケール感のある配合ですね。セプテンバーセールで破格の2,100万で落札された馬で、肌の質感が好みです。ユニークな名前で知られる馬主さんがまっとうな名前(失礼)を付けてきたのも期待の表れなんじゃないか…と勘繰ってます。
④ エヴェリン
・母/ベルカント
・母の父/サクラバクシンオー
・性/牝、毛色/鹿毛、生/2月25日
母はアイビスSD連覇など短距離重賞を5勝。2歳戦から活躍する早熟性に、5歳まで最前線で戦い続けた持続性を兼ね備えた名牝でした。初仔でも馬格は十分で、かといって重苦しさも感じさせません。母譲りのスピードを期待したくなっちゃいます。キズナ × バクシンオーでビアンフェ、× ボストンハーバーでファインルージュが重賞勝ち。血統的にも魅力十分です。
■モーリス
① アバンチュリエ
・母/パンデイア
・母の父/ディープインパクト
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/栗毛、生/1月20日
母の伯父に🇮🇪ダービーなどGⅠ2勝のGrey Swallowがいて、当馬の従姉にはシゲルピンクダイヤ、シゲルピンクルビー姉妹がいます。切れよりも持続力を武器とする種牡馬の方が良さそうな繁殖で、そういう意味では父モーリスはピッタリな気がします。狙い通り、パワー&スピードに優れていそうな馬体に成長しています。完成度も高そうで2歳戦から活躍できそう。
② グランプレジール
・母/バウンスシャッセ
・母の父/ゼンノロブロイ
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/栗毛、生/3月11日
重賞勝ち馬3頭を輩出しているリッチダンサーから広がる一族。母はそのうちの1頭でGⅢフラワーCなど重賞3勝を挙げています。キャロットさん所縁の血統ですね。姉よりもさらにひと回り大きい500㎏を超える馬体は数字通りのマッチョ感。パワーがありそうです。この馬も持続力で勝負するタイプになるのかな。きれいな後脚2本ソックスもチャームポイント。
③ ソメット
・母/ヴィーヴル
・母の父/ディープインパクト
・生産/新ひだか ケイアイファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/2月28日
母は未勝利に終わりましたが、ディープ産駒で半兄にロードカナロアを持つ超良血です。3番仔で、上2頭は現時点で1勝と未勝利。もうそろそろ...を期待したくなります。中型サイズの馬体ですが、まとまりがあって非力な感じはしません。牝馬だし、ちょうどいいくらいかも。育成は順調ですが焦らずにいく方針なのかな。適性は1200~1600㍍くらいのようです。
④ ジャパンブルー
・母/エレクトラム
・母の父/High Chaparral
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/栗毛、生/2月4日
・所属/?厩舎
母は海外重賞2勝。その父High Chaparralは英愛ダービーにBCターフ連覇などGⅠ6勝、21世紀初頭を引っ張った名馬でした。海外競馬にどっぷりハマってた頃なので、思い出深い1頭です。19年当歳セレクトセール出身で、幼いながらも芯のしっかりした感じが好印象だった馬です。ジャパンブルーと言えば日本文化の藍染めを連想しちゃいますが、この馬、栗毛です(笑)。
⑤ バンブリッジ
・母/バンゴール
・母の父/キングカメハメハ
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/栃栗毛、生/3月21日
曾祖母ローズバドは重賞2勝、GⅠ2着3回。直線一気の追い込みでターフを沸かせた個性派でした。現役時5勝を挙げた母の初仔で、近親にローズキングダムがいます。バラ一族ですね。当馬の馬名もバラの品種からきてるようで好センス。馬体はいい意味でモーリス産駒らしくない感じがします。切れ味がありそう。案外そういう馬の方が走ったりしないかな。