軽い気持ちで始めたPOG記事も、今回で10回目になります。さすがにここまで来ると感慨深いというか、ゴールが見えてきた感じもします。新馬戦が始まる前には、完結させたいな。
今回は種牡馬2頭をまとめちゃいます。まずは昨年の阪神JFを制し、最優秀2歳牝馬にも輝いたレシステンシアを輩出したダイワメジャー産駒からです。
【ダイワメジャー産駒】
① レディステディゴー
・母/レディトゥプリーズ
・母の父/More Than Ready
・生産/千歳 社台ファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/4月10日
・所属/栗東 浅見修一厩舎
キーンランドC勝ち&高松宮記念3着など、短距離路線で活躍したナックビーナスの全弟です。特徴的な兎頭、500kg超の大きな馬体は父譲り。迫力十分なフォルムから、姉同様スピードに秀でたタイプに成長していきそうです。ゲート試験も合格済みで、早い時期からの活躍も期待できそうです。何より名前『Ready Steady Go!!』がいいです。
② モントライゼ
・母/ムーングロウ
・母の父/Nayef
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/4月4日
伯父に英🇬🇧GⅠ2勝Medicean。マイルGⅠ3勝のアドマイヤマーズと近い血統構成で、それも魅力の1つですね。見栄えのする馬が多いダイワメジャー産駒ですが、それを差し引いても、いい馬体だと思います。パワータイプで芝・ダートは問わない感じがします。6月阪神デビュー予定で、勝ち上がりはもちろんその上での活躍も期待できそう。
③ セレンゲティ
・母/ザズー
・母の父/Tapit
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/芦毛、生/3月2日
母は米🇺🇸GⅠ2勝。4年連続でディープインパクトと交配し、現在5勝、重賞勝ちも視野に入るアルーシャが出世頭です。同じSS系でもパワー型の父に変わってどうなるのか、興味深いです。欠点をカバーしあうというより、長所を強化するようなイメージかな。馬体重の変動が心許ないですが、動きは良好なようですし、不安よりも期待感が勝ります。
④ ジョージバローズ
・母/カワカミプリンセス
・母の父/キングヘイロー
・生産/新ひだか 三石川上牧場
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/3月31日
オークス&秋華賞勝ちの名牝カワカミプリンセスの仔です。ここまで活躍馬を出せず、繁殖能力を疑われつつある母。SS系の父と初めて配合されて生まれたのが当馬です。窮地を救うような快走を期待したいです。清水調教師も成長力を評価していて、早めのデビューも視野に入っているようです。兄姉は時間のかかる馬が多かっただけに明るい材料です。
続いては青葉賞勝ちオーソリティ、プリンパルS勝ちのビターエンダー、ファルコンS勝ちシャインガーネット、NHKマイルC3着ギルデッドミラーなど、現3歳世代が好調なオルフェーヴル産駒です。
【オルフェーヴル産駒】
① シュライエン
・母/ソベラニア
・母の父/Monsun
・生産/白老 社台C白老ファーム
・性/牝、毛色/黒鹿毛、生/5月14日
母は独🇩🇪GⅠオークス2着。さらに近親のSamum、Salve Regina、Schiaparelliが独🇩🇪GⅠを勝ちまくっているドイツ名門の母系です。スラッとした体形で重苦しさがなく、芝の中長距離で切れるイメージです。問題はその成長が一般的なPOG期間(春まで)までに間に合うかどうか、かな。POGを離れても、楽しみな1頭ですね。
② アドマイヤシー
・母/アドマイヤカンナ
・母の父/ブライアンズタイム
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/栗毛、生/4月3日
伯父に重賞3勝アドマイヤフジ、叔父に幻のGⅠ馬アドマイヤコスモスがいます。アドマイヤ伝統の血脈にこの父の組み合わせですから、底力とスケール感は相当です。ただ、シンボリクリスエス以外のロベルト系との相性ってイマイチなんですよね。サンプル少ないし気にするほどでもないのかな。この馬も、中長距離向きっぽいです。
③ コスモマイン
・母/リアンドジュエリー
・母の父/クロフネ
・生産/新冠 ビッグレッドファーム
・性/牡、毛色/鹿毛、生/2月11日
曾祖母リストレーションは牝馬東京タイ杯勝ち、メジロマックイーンが降着になった天皇賞(秋)で4着になっています。母は出資馬のレベンディスと同じオリオンファーム出身で、当馬が初仔になります。2月生まれにしては子どもっぽい印象ですが、身のこなしの柔らかをほめるコメントもあったりしますし、水準級の能力は秘めていそうです。
④ ニースバローズ
・母/ビーウインド
・母の父/スピニングワールド
・生産/浦河 杵臼牧場
・性/牝、毛色/栗毛、生/4月16日
半兄は重賞路線で活躍したステラウインドで、遠めの近親にテイエムオペラオーがいます。半姉ムーンライトも指名していたので、気になる存在です。繋の角度が寝ている気もしますが、ギリ許容範囲にも思えます。身体のバランスは悪くないように見えますし、重苦しさも感じません。牝馬らしい切れ味を活かしたタイプに育っていきそうです。