ドゥラメンテ、モーリス以外の新種牡馬の産駒も見ていきたいと思います。『その他』でまとめてしまうのは申し訳ないんですが…一気にいっちゃいます。
① ヴァシリエフスキー
・父/ミッキーアイル
・母/マトリョーシカ
・母の父/クロフネ
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牝、毛色/鹿毛、生/3月12日
4代母フェアリードール(トゥザヴィクトリーらの母)から広がった一族のなかでも、ダート色の強い種牡馬を重ねてきているのが特徴的ですね。母が現役時代に挙げた3勝もダートです。当馬もその血を引き継ぐようなパワフルな馬体をしています。ただダート一辺倒という感じでもなくて、芝・ダート兼用の短距離型のイメージかな。
② ヴェックマン
・父/ミッキーアイル
・母/マルティンスターク
・母の父/シンボリクリスエス
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/3月31日
母の仔は5頭中4頭が中央で勝ち上がっていて、直近2世代連続で新馬勝ちを決めるなど、堅実&好調です。特に半兄エングレーバーはここまで3勝をマーク、重賞を狙える位置まできています。父がミッキーアイルに変わって、よりスピードが強調された配合になりました。ゲート試験合格済み、父も管理した音無厩舎というのも魅力です。
③ ジュリオ
・父/リオンディーズ
・母/ヒストリックレディ
・母の父/ネオユニヴァース
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/黒鹿毛、生/2月24日
・所属/美浦 木村哲也厩舎
母はベガ一族で、半妹にハープスターがいます。父方にはシーザリオがいて、名牝同士の組み合わせが魅力的です。現在は深管に痛みがあってペースダウンしていますが、運動再開の見込みもたっているようなので、大丈夫かな。募集時からバランスの取れた好馬体をしていて、そのまま成長してきているのがいいですね。
④ ゾンニッヒ
・父/ラブリーデイ
・母/エンドレスノット
・母の父/ディープインパクト
・生産/平取 坂東牧場
・性/牡、毛色/鹿毛、生/4月12日
叔父にダービー馬マカヒキがいる良血で、金子真人氏が代々所有している血統でもあります。父ラブリーデイは種牡馬としては地味な存在かもしれませんが、母系はガーサント、ノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン、ダンスインザダーク、キングカメハメハと紡がれてきた社台の歴史が詰まった配合です。成功してほしいな。
⑤ ベルンハルト
・父/ラブリーデイ
・母/アーデルハイト
・母の父/アグネスタキオン
・生産/安平 ノーザンファーム
・性/牡、毛色/栗毛、生/5月19日
④ゾンニッヒとは同厩です。こちらは母がGⅠ6勝ブエナビスタの半妹で、アドマイヤオーラの全妹になります。シルクさんではお馴染みの血統です。母にとっては初めての牡馬、それがどう出るのか楽しみです。ちょっと短足気味に見えるものの、パーツごとのボリューム感があっていい感じなんじゃないかな。
⑥ フクノドリームの18
・父/マクフィ
・母/フクノドリーム
・母の父/ヨハネスブルグ
・生産/日高 ケイズ
・所属/美浦入厩予定
母は統一GⅢエーデルワイス賞を勝ち、アイビスSDで2着。その父がヨハネスブルグですので速攻系というか、早期デビューから2歳戦での活躍を期待したい1頭です。父のマクフィは、早世が惜しまれるDubai Millennium直系の種牡馬で、スピードとスタミナの血がバランスよく配合されています。ぜひとも成功してほしい種牡馬です。
⑦ ニシノソメイノ
・父/マクフィ
・母/ニシノマナムスメ
・母の父/アグネスタキオン
・生産/浦河 ガーベラパークスタッド
・性/牝、毛色/黒鹿毛、生/5月6日
同じマクフィ産駒でもこちらは成長待ち、長い目で見ていきたい1頭です。母はマイラーズC2着など重賞路線でも活躍し、その母は桜花賞などGⅠ3勝のニシノフラワーです。5月生まれで400kgそこそこの小さな馬体で幼さも残り、POG的には少々狙いずらいところはありますが…頑張ってほしいです。
⑧ ラペルーズ
・父/ペルーサ
・母/ハットシテグー
・母の父/エンパイアメーカー
・生産/浦河 富田牧場
・性/牡、毛色/鹿毛、生/4月10日
ペルーサ産駒で藤沢厩舎、ファンにはたまらないですね。このお母さん、これまで種付けされてきた相手がカジノドライヴ、ペルーサ、シンボリクリスエス...藤沢厩舎ゆかりの馬ばかりなんですよね。意図するところがあったのかな?こういう馬が活躍したらほっこりしますね。夏の北海道デビューを考えているようです。
そこそこメジャー、そこそこマニアックな馬たちをチョイスしてみました。10頭枠や種牡馬被りなしのルールなんかの時に、1頭くらい指名するのはありかもしれませんね。