from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

凄い追い込み⑤【カッツミー】

2002/06/30
福島11R ラジオたんぱ賞 芝1,800㍍ 
カッツミー

 

夏がくれば思い出す、といえばツインターボセンゴクヒスイ、エリモハリアー、そして今回の主役・カッツミーもまた、そんな1頭だと思います。もう17年も前の話。時が流れるのは早い、そりゃあ年もとるわけですね。

新馬戦で流れについて行けずにただ回ってきただけ、なんてシーンを見かけることがあります。後の未勝利馬と後のGⅠ馬が同じ条件で走ったりするのが新馬戦。決定的な能力差からそういう場面に出くわすわけですが、さすがに重賞ともなるとなかなかお目にかかれない…はずでした。でも、この時のカッツミーはまさにそんな感じでした。勝負どころの3コーナーあたりからズルズルと遅れ始めて最後方へ。今思えばズブかっただけなんでしょうけど、当時は完全に勝負圏外に消えたと思ってました。この時の本命◎は2着レニングラード。相手に何を買ったかまでは覚えていないけど、馬券を獲った記憶がないので、カッツミーを買ってなかったことだけは確かです。そのせいか『脱落した馬がいたな』くらいの認識でしかなかったんでしょうね。後で驚かされることになるとは思ってもいませんでした。

そもそも福島競馬場って、小回りコースゆえに4コーナーあたりで勝負の行方がある程度わかっちゃうことが多いんです。でも、さすがにこの時のカッツミーは予測不可能だったなぁ。Hペースの流れに早仕掛けも重なって、展開の利があったのは間違いないと思います。でもそういう理屈だとか、馬券を外したこととか、そんなのどうでもいいやって思えちゃうくらい、鮮やかな追い込み劇でした。

ちなみにこの時のテレビ実況を担当したのは、福島テレビのベテラン高橋アナでした。今は退職されて、福島競馬場でビギナーズ講座を担当されています。パーテーションで区切ってあるだけなので、講座中に近くを通ると声が漏れて聞こえてきたりします。その度にカッツミーやツインターボを思い出しちゃうですよね。福島の競馬実況といったらこの人、そんな名物アナでした。