from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

プーさんを思う夜

今回は競馬の話ではありませんのであしからず。

ディズニーキャラクターの中で何が好きか?と聞かれたら、くまのプーさんって答えます。あのとぼけた感じがいい味を出しているなって思います。でも、グッズを集めているとか、そこまで熱心なファンというわけでもありません。ディズニーランドに行った時のお土産として買うなら、プーさんを選ぶっていうレベルです。

フィギュアスケート羽生結弦選手が、プーさん好きなのはけっこう有名な話のようです。この間、テレビ中継を観ていた時に妻が教えてくれました。そして演技後にはファンから大量のプーさんがリンクに投げ入れられる恒例行事があることも。で、今回。その場面をリアルタイムで見ることができたわけですが、違和感というか、本当にこれでいいの?と感じてしまいました。

投げ入れられたプーさんは、地元に寄付されるそうです。これはいいことだと思います。全部が全部、羽生結弦選手の手元に届いていたらキリがないですし、現実的に考えても大人な判断だと思います。一方でネット上では投げ込まれたことでリンクが傷つく、回収に時間がかかって進行の妨げになる…などを理由とした反対意見も出ています。これもまた正論、ごもっともだと思います。

ただ、自分が感じた違和感は『○○だから、いい or 悪い』といった結果の部分ではなくて、プーさんを投げる行為そのものにあります。これがもしプーさん、つまりは人形じゃなかったら感じなかったのかもしれません。その昔、大相撲で大波乱があるとよく座布団が乱れ飛んでいました。勝者への称賛。行為に至る理由はおそらく同じかと思います。座布団ならOKで人形ならNGとか、それはそれで差別なのかもしれませんが、今回その場面に出くわした時『プーさんがかわいそう』って思ってしまいました。叩きつけられるプーさんの姿を見て、それがとても勝者への称賛と捉えることができませんでした。人形への虐待。擬人化されることもある人形を投げる行為は、ともすれば命を粗末にしかねない行為に繋がってしまう気がするのですが…言い過ぎなのかな。でも例えば子どもがそれを見ても何も思わない、何も感じない世の中って、ちょっと怖い気もします。

試合後に別スペースでプレゼントを受け付けるとか、人形はかざすだけにするとか、他に方法はあると思うんですよね。おそらくファンの方々も、普段の生活の中でプーさんやご自宅にあるお気に入りの人形を投げつけるようなことはしていないと思います。

熱心なファンでもない人間の無責任な言葉ですし、裏には特段の事情が隠れているのもしれません。でも人形を投げる行為ってどうなのかなぁ…な~んか心につっかかるんですよね。