スーパーファントムが1番人気だった1988年のフェブラリーH…といきたいところですが、これはGⅠ昇格前なので除外します。オーソドックスに1999年のメイセイオペラを取り上げたいと思います。
レース当日、友達と二人で競馬場観戦をしていました。互いに◎はメイセイオペラで利害関係は一致。なのでターフビジョンの中で、外から突き抜けてくるメイセイオペラの姿にともに興奮、大盛り上がりでした。結局2着抜けで馬券はダメだったけど、それ以上にメイセイオペラが勝ったことが嬉しくて、何とも言えない余韻に浸っていたのを覚えています。
この頃の地方競馬ってトウケイニセイにアブクマポーロ、そしてメイセイオペラと、怪物と呼ばれるような名馬がたくさんいたんですよね。そんな彼らの中央挑戦っていうのが一つのトレンドのようになっていて、実際にライデンリーダーやアブクマポーロが中央の重賞を制したことで『通用するのか?』が『通用してほしい、通用するじゃないか』へと変わる、機運の高まりみたいなのものが確かにあったと思います。
地方在籍のままでの中央GⅠ制覇。メイセイオペラが成し遂げた偉業は、そんな先人(馬)たちが作り上げてきた時流を逃さずにとらえた勝利、そんな風に思えてしまいます。メイセイオペラ陣営として…だけではなく、地方競馬全体の勝利というか。今なお感慨深いです。