from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

菊花賞といえば

『菊の季節に桜が満開』のサクラスターオーも当然有力なんですが、この年の菊花賞の話はまた別な機会にするとします。
先日の秋華賞で見事牝馬3冠を成し遂げたアーモンドアイ。もう騒がれることも少なくなりましたが、オークスの頃にはロードカナロア産駒ゆえの距離不安も囁かれていました。2002年のクラシック戦線で活躍したメガスターダムもまた、同じように血統面から距離適性を不安視された馬でした。母系にはダイハードやチャイナロック、今となっては懐かしいスタミナ色の強い血も見られますが、それ以上に父ニホンピロウイナーの印象が強かったんでしょうね。創成期のマイルCSを連覇するなど短距離路線で活躍し、種牡馬としてもヤマニンゼファーやフラワーパークらを輩出していました。短距離の代名詞的な存在ともいえる父の産駒で距離が持つのか、ましてや3,000㍍の菊花賞で。皐月賞、ダービーで実績を積み上げ、3番人気に支持されながらも、そうした一抹の不安は残ったままでした。
レースは皐月賞馬で1番人気のノーリーズンがスタート直後に落馬する波乱の幕開け。この時点で何かある、そう思った人も多かったと思います。良馬場とはいえ雨降りで力が必要な馬場、3コーナー過ぎからの捲り合戦。波乱の要素をたっぷり含んだ一戦は、極めてタフな流れになったと思います。ヒシミラクルファストタテヤマステイヤー達による1、2フィニッシュがそれを物語っています。そんな中メガスターダムは3着。捲っていく仕掛けのタイミングがほぼ一緒だったヒシミラクルとの長い長い併せ馬、激しい叩き合いは本当に力が入りました。2着かぁ…と思った瞬間にファストタテヤマが飛んできたんですよね。
この世代って他にもタニノギムレットシンボリクリスエスゴールドアリュールアドマイヤドンアドマイヤマックスローエングリン…今になって思えばかなりハイレベルだったんですよね。そんな中にあっても埋没しない個性派、地味なのになぜか気になる、それがメガスターダムだったと思います。