from1987

一口馬主やPOG、レース予想など競馬の話題を中心に、自由気ままに綴ります。なお、一口馬主関連の記事はシルクホースクラブのHPに掲載されている情報であり、転載の許可を得ています。

スプリンターズSといえば

今回の主役は90~92年のスプリンターズSに出走したリンドホシです。ちょっと昔で、しかも勝ち馬でもないのですが、回顧しようとした時にパッと頭に浮かんだのがこの馬でした。
オグリキャップが関東初見参でド派手なパフォーマンスを披露したNZT4歳S、続くラジオたんぱ賞。断念、残念ダービーで連続2着になるなど、早い段階から素質の片鱗は見せていました。古馬になったらもっと強くなるんじゃないか…なんて思っていましたが、そんな期待とはうらはらに、コンスタントに結果を残せなくなっていきました。正直、GⅠではちょっと足りないというか…それでも、どこかで一発穴を開けてくれるんじゃないか、そう思って追いかけてました。
で、スプリンターズS。その一発の舞台がここなんじゃないか、どさくさ紛れの追い込みが決まるんじゃないか、そんな期待感…というよりは願望に近い思いで本命にしていました。
特に記憶に残っているのが91年、ダイイチルビーが勝ったスプリンターズSです。最後の直線、大外から際どく追い込むリンドホシがいました。ゴールがあと10㍍先だったら…2着はあったでしょうね。翌92年、もう燃え尽きたかのような惨敗には、馬券を外した悔しさとかよりも、何ともいえない切ない感情を抱いたのを覚えています。
最後の直線、忘れた頃に遅ればせながらにやって来て、それでもやっぱりちょっと足りない。なんとも憎めない感じがしたリンドホシでした。無名の父に日本古来の母系。それもまた、味があってよかったですね。